ひかりのなかで

あたたかくて穏やか

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

年末メッセージ。

今年もあと一ヶ月になるのでいいねしたひとに一言、というタグを消化しますよ!(本当に一言にするよ!) せかぺんさんたち(@2nd_pen_guin) 水月さん、二号さん、悠くん、うなちゃん、ぽんちゃん 最初「せかいのぺんぎん」さんだと思ってたっていうの、思い出…

みっちゃんのゆがみ。 「保護者」と呼ばれる友人たちがいたことについて

(ややこしくなりそうだからあまり注釈は好きではないのだけれど、現在もわたしの周囲では「保護者」という呼ばれ方が浸透しているので、こう呼ばれていた人たちは本当は保護者でもなんでもないし、本人たちが「保護者」的なことを意図的にしていたのかとか本…

最後のアドベントカレンダー

何日かお休みしてしまったけど。アドベントカレンダーも今日でおしまいです。 「一緒にいたいと思うひとたち」と一緒にいることが大切だと何人ものひとに教わった年でした。関わり合いをとてもむずかしく考えてきたけれど、もうちょっと肩の力を抜いても大丈…

メモ、最近思うこと

一年前とは劇的に違う生活を送ってることに驚いている。友人が増えて、月初にはもうすでに土日の予定が埋まっているという状態。平日の夜にすらお誘いがあって感謝してもしきれない日々を過ごしている。へこんでいれば、気分転換しようと誘い出してくれる。…

ねむい

「あっ、洗濯しなくちゃ」 自分の寝言で目が覚めた。でも洗濯しなくちゃいけないのは本当だった。起き上がって、寝ぼけたまま洗濯機の上の棚を探る。妙に軽いボトル。 「あっ、洗剤切らしてるんだった」 洗剤がないということに気づいたら、急にまた眠気が強…

ばあばの畳部屋

年末は大掃除。じいじが障子を張り替えているせいで、和室はガラス張りの温室みたい。冬の高い空がよく見える。ばあばが歯ブラシ二本と塩の入った大ぶりの瓶を持ってきた。わたしは畳に寝っ転がったまま、読みかけの本を逆さに置いた。 「ばあば、塩なんか持…

神様の遊び

落ち葉降る境内、狛犬の横にちいさな男の子が座り込んでいる。ゲーム機を両手に持って、カチャカチャと音を立てている。プラスチック特有の軽やかなその音につられて、神様が本殿の扉からひょっこりと顔を出す。 「なにしているの?」 「あっきつねさん。ぼ…

穏やかな落下

青々とした草原がどこまでも続いていて、山も川も街も家も見えなかった。極彩色のワンピースが膝のあたりを撫でる。どの方向に歩いていけばいいのかどこへ歩いていくのかすら分からない。風がそよいで長い髪がなびく。途方に暮れているのに気持ちはすっきり…

らぎらぎのヘンな100の質問 後半

ケルクショーズ・イリヤ「ヘンな100の質問(questioned by lalalagi)」(らららぎさん) http://chatte.hatenablog.jp/entry/2016/12/10/184313 後半戦!レディー、ファイッ!(カーン) 51.単にお腹が減っているだけの相手に対して、じぶんの顔の一部を食用とし…

らぎらぎのヘンな100の質問 前半

ケルクショーズ・イリヤ「ヘンな100の質問(questioned by lalalagi)」(らららぎさん) http://chatte.hatenablog.jp/entry/2016/12/10/184313 怖いよう…怖いよう…なにか見透かされるうう… ハイ、答えていきますよ~~! 1.どう、最近? 睡眠時間削ってる? …

学生最後の冬

居間のテレビからお天気お姉さんの声が聞こえる。そっか、明日、雪が降るのか。講義、休みにならないかな。台所にジュースを取りに行ったら母さんが洗い物をしていた。 「祐介、ジュースの前にお風呂入りなさい」 「うん」 ぼくは「お風呂に入りなさい」とい…

ある日の手紙

「お母さんへ 元気にしていますか。happy*d Luckのオーディションに合格してから、二年が経ちました。あいかわらずわたしは左端から二番目で歌っていて、センターの子は性格がキツくてちょっと大変です。どうやったら仲良くなれるのかまだ考えています。半年…

「別に、書かなくったって良くない?」―― わたしが原稿やブログを書いている理由について

題名からしてとても不穏な空気がただよっているのですが――というのは、書いている人にしてみれば永遠に悩み続けることなので――わたし個人のお話をしようと思っております。 なぜ書くのか、というのに対しては自分自身に注釈をつけ、理解されたいと欲している…

「メモリが一杯です。クラウドに保存しますか?」――頭の容量が足りなくなったとき、どうしたらいいんだろう

わたしの頭はおそらくニゴロなので――パパが、256MBのUSBメモリのことをこう呼んでいた――たくさんの情報を詰めることができないし、実家にあった初代マッキントッシュくらいのスペックしかないので――これは大好きなパパが愛用していたパソコンだ――すぐに処理…

夢見る少女A

週に5回。朝の三時半に起きて、始発の電車に乗り、明るみ始めた空を窓から眺めながらまだ誰もいないお店へ行く。お店のガラス戸は鍵が下の方に付いていて、しゃがんで開ける。玄関マットが朝露に濡れて冷たい。中へ入ると、誰もいないしんとした椅子とテーブ…

questioned by lalalagi 後半

ケルクショーズ・イリヤ「日常100の質問(questioned by lalalagi)」(らららぎさん) http://chatte.hatenablog.jp/entry/2016/12/04/053251 後半戦!レディーファイッ! 51:ふだんよく聴く楽曲をクラブで改めて聴くと、特段「いいなあ」と思えるのはなぜでし…

満ち足りた味

ジャックは塗装屋の見習いでした。まだペンキを触らせてもらうことはできません。余計なところに色がつかないようにマスキングテープを貼って、貼って、貼るだけで一日が過ぎていく毎日です。ペンキを使っていなくても、彼の黒い肌はピンクや緑や白で汚れ、…

明日天気になあれ

それは、ざんざん降りの雨続きの月のことでした。そうっと、ゆうまくんは教室の窓の外を覗きました。広い校庭の向こうの方には高い錆びた柵があって、その向こうには小川が流れていて、その奥には暗い、暗い、「踏まずの森」がありました。そこには誰も入っ…

questioned by lalalagi 前半

ケルクショーズ・イリヤ「日常100の質問(questioned by lalalagi)」(らららぎさん) http://chatte.hatenablog.jp/entry/2016/12/04/053251 おそろしいものが出来上がってしまった…という気持ちですが、果敢に取り組もうと思います。どうぞお付き合いください…

ある昼下がり

足元に転がってきた黄色のゴムまりがぶつかり、てんてん、と跳ねて、やがてその動きを止めた。拾い上げると長い髪を二つ結びにしたちいさな女の子が芝生の上をかけてきてわたしを見上げた。 「おねえさん、何してるの?」 「お散歩してたんだよ」 「ふぅん」…

手遅れな飲み物

ココアを作る。キッチンに立って、ミルクパンに牛乳を少し入れてあたためて、ココアパウダーを少しずつ加えて練っていく。お砂糖を入れたところで、本を読んでいた君が後ろからわたしの腰に手を回し、首筋に顔をうずめる。 「本、読んでたんじゃないの?」 …

名を呼ばれることへのつぶやき

「××ちゃん、××ちゃん、」 ただ単に伏字にしている訳ではなくて、本当にこう聞こえる。わたしは本名の下の名前で、振り返ることができない。自分を表す記号として認識することができない。一度だけ、その名前と自分を一致させてくれた人がいたのだけれど、そ…

チョコレート、見失った「君」のゆくえ

チョコレートを食べるのは、キスをするよりも気持ちいい、のだそう。わたしは毎日チョコレートを食べなければ気が済まなくなっていて、イライラの充満したオフィスの自分のデスクでも、カフェにいる時でも、湯船に浸かっている時でも、ベッドの中でも、チョ…

容量を増やして電池を新しくすれば日々の生活は回っていくのか?

「自分のことで精一杯なの」というのは、もう変えようのない事実であり、どうやってキャパシティを広げるかを思い悩む毎日です。イヤイヤ期に入ってしまうと生活がどんどん荒れていってしまう。片付けができなくなり、料理ができなくなり、人と会うのが億劫…

「君」という存在を見失うわたしについて、崩壊した言葉で

若干クズだが人間としてはまあ、テイレベル、というどこぞの皆の好きなアーティストの歌詞があるんですが、なんでしょう、まあ、そのくらいがいいんじゃないかとも思ってしまう。 世の中には下心的な好意を持って接してくれるひとがいて、それはなんというか…

まどろみ、昨日の晩のこと

夢を見たような読んだような。寝かけの頭に黒い猫又がスルリと込んできた。もちろん大妖怪なので、人を飽きさせるようなヘマはしない。現代っ子で世間知らずのわたしにも分かる言葉で淡々と今日あったことを語り出す。広げたままのデイベッドにその黒い大き…