ひかりのなかで

あたたかくて穏やか

好きなもの:愛用してきたシャープペンシルのこと

全然アドベントできていないんですけれど、今日こそ。(オフトゥンのあいつ、怒ってるかなあ…笑)好きなものというか、こだわってきたものというか、自然とそうなったものというか、そういう話をしようかなって。シャーペンへのこだわりのようなもの。(こだわっているのはおそらくシャーペンだけではないけれど)

 

わたしがペンケースにお気に入りを詰めるようになっていったのは、小学校高学年の頃からだったと思う。ちょうどPlay Colorという色とりどりの水性サインペンが流行って、女子はポーチよりも大きなペンケースにたくさんたくさん詰めて持ち歩いていたくらいの頃。あのとき、やけに細いシャーペンが雑貨屋さんで見かけられて、小物好きだったわたしは単純にかわいいという気持ちで、お年玉を使って買ったのがたぶんはじまり。

 

中学二年生くらいのときだったか、0.3のシャーペン(ぺんてる シャープレットFine(A223))を手にしてから、ノートに書くのがとても楽しくなりました。0.3の細い芯は劇的に字をきれいにしてくれた。丸字でペン先を器用に回して細く均一に書くのが苦手なわたしには、最初からちょっと細いほうが圧倒的に書きやすかった。シャーペンなのにキャップが付いていて、とってもかわいい。青い透明のボディーで、華奢で、もっているだけでもうれしかった。

 

それからすこしたって、製図用シャープペンのグラフギア500に出会った。当時一本1,000円したけれど、迷わず買って、それで、どうなったかというと、わたしはこのシャーペン以外では書きたくない!というくらいに惚れこみました。グラフギア500は持つ部分が重めで、安定感があって絵を書くのも楽しくなった。最高の書き心地。ラバーグリップみたいなものがなくてペンだこが酷くなったけど、他のシャーペンにはなかったその重みが心地よくてやみつきになっていた。ペン先が収納できなくて、シャープレットFineみたいにキャップもついていなかったから刺さりそうで危なかった。でも、大好きすぎて布製のペンケースからプラスチック製のペンケースに買い換えてしまった。そのあとグラフギア1000が発売されて飛びついたけれど、収納できるようになったペン先がわずかにぐらついて不安定だったから、すぐに500に戻った。グラフギア500はいいところもわるいところもたくさんあって、でもわるいところを自分でなんとかカバーしてつかいつづけたくなるほど魅力的なシャーペンで、高校、浪人、大学の半ばくらいまでずっと一緒だったと思う。

 

それからそれから、どうなったかというと、わたしはいま、ぺんてるのオレンズ(白)を使っています。0.2の芯で、さらに細くて、名前のとおり折れにくい。いまはこの子じゃないと手帳に書き込みたくないくらいに好きです。すばらしい細さ。芯が詰まりやすいから、急いでいるひとにはあまりオススメできないけれど、ゆったり使うひとは、手入れをするのも楽しいかなって。この子をヌーベルに忘れてきたとき、わたしは真っ先に文房具屋さんに走りました。なので新旧オレンズが手元にあります。旧オレンズがうちに帰ってきたとき新旧見比べたんですけど、やっぱりちょっと改良されているのを発見して、企業努力がすごいなあ、とか、とても関心したのを覚えています。

 

そのときそのときの最高なシャーペンがあるけれど、たまに引っ張り出してきて使ってあげると、やっぱりどれも最高だな、愛しいなって思う。これからシャーペンはどんな風に改良されていくんだろう。楽しみだなって。